ごあいさつ

「我が友よ」

同窓会会長 東 寛治

 令和2年度の理事会(総会)におきまして皆様のご総意をいただき、教育学部同窓会の第5代会長に選任されました。微力ではありますが、身を引き締めて本会の前進に努めてまいる所存でございます。何とぞよろしくお願い申し上げます。

 本同窓会は「会員相互の親睦、母校の発展と教育の振興」を目的に平成10年1月に設立され、平成23年10月からは解散した「鹿児島師範・教育学部同窓会」も引き継ぎ、今や会員2万人を超す大きな組織となりました。

 20周年という節目を迎えた平成30年8月には、記念式典、祝賀会を挙行し、同窓会の歌「我が友よ」の制定や同窓会名簿の発行等を行い、母校愛と会員の絆を更に深くし次の10年に向かって新しい歩みを始めました。

 同窓会の歌は、「共に学べる・共に育む・共に集へる 我が友よ」と呼び掛けています。会員の皆様がこの歌を愛唱しながら同窓会に共に集い、共に学び、共に育んでくださることを願っております。

 さて、新型コロナウイルス感染症は猛威を振るい、またたく間に世界全体に広がり、経済や社会生活に莫大な影響を与えています。収束の目処も立たず人々に不安を与え続けていますが、その一方で、社会は今大きな転換点にあるということを人々に教えています。世界はグローバル化の進展とデジタル革新とも呼ばれる情報技術の急速な発展に向かって大きく変わろうとしています。

 例えば、コロナの問題も日本だけでは解決できず世界全体で解決していかなければなりません。また、コロナによる休校期間にオンライン授業が広がり、学校や大学で教育のデジタル化が一気に進んでいます。

 同窓会においてもこうした動向を踏まえ、社会の変化や時代の要請に応えた同窓会の在り方を考えていかなければなりません。鹿児島大学教育学部と共に歩みながら、良き伝統は持続しつつ変えるべきは変えるということに挑んでいきたいと思っています。

 鹿児島大学佐野輝学長は、令和2年度の入学式で「新型コロナウイルス感染症は大きな試練だが、人類が蓄えてきた知の力を十分に生かす時」と新入生を激励されました。

 本同窓会には、歴代の役員や会員の皆様が蓄えてきた知識や知恵、絆という「知の力」があります。この力を結集しコロナ禍の試練を乗り越えていきたいと思います。

 会員の皆様にはこのような現況をご賢察いただきまして、これまでにも増して特段のご協力を賜りますよう心からお願い申し上げ、併せて、会員の皆様方のますますのご健勝とご多幸を祈念申し上げましてご挨拶といたします。